こんにちは。心理カウンセラーの今泉智樹です。

「人の目が気になって仕方がない」 「なぜか人間関係でいつも同じ悩みを繰り返してしまう」

そんな悩みを抱えている方に、ぜひ読んでいただきたいセッションの実例をご紹介します。

先日のヒプノセラピー(催眠療法)のセッションで、

人間関係に深く悩んでいたAさん(仮名)の「本当の原因」が、思わぬ記憶の中から浮かび上がってきました。

人の目が気になる…Aさんが抱えていた二つの悩み

幼いころから何度も仲間外れにされてきたAさん。

大人になった今も、人の目がどうしても気になってしまいます。

最近、ある趣味のグループで初めてオンラインでお話しする機会がありました。

Aさんはどちらかというと聞き役に回っていたのですが、ふと自分に質問が飛んできた。

一言答えた後、場がシーンとなった瞬間があって…

「またやってしまった…」

これまでにも何度も感じてきた、あの感覚。その後もずっと気になって仕方がありませんでした。

そして、もう一つ別の悩みも起きていました。

職場の後輩から「仕事終わったら一緒にご飯に行きませんか?」と誘われたとき、Aさんの頭にはこんな言葉が浮かんだのです。

「えっ?なんで?そんなに親しくもないのに…」

断ることへの罪悪感と、なぜか感じる「支配されたくない」という気持ち。

この二つの悩みには、深いところでつながりがあるように思えました。

幼少期に繰り返された「仲間外れ」の記憶

Aさんに幼少期のことを詳しく聞いていくと、小学5年生のある日、突然クラスで誰にも話しかけてもらえなくなったと言います。

ウォークラリーにクラス全員で参加することになった時も、「入れるグループがない」と自ら不参加を申し出たAちゃん。

そんな孤独な日々が続きました。

6年生の2学期、夏休み明けに突然またみんなが話しかけてくれるようになったものの、

今度は別の子がいじめられる側になり、Aさん自身がいじめる側に立ってしまうこともあった。

中学でも似たような状況が続き、高校ではようやくそこから抜け出せたかと思ったら、3年生で新しいクラスになった途端にまた一人に…。

そのころから、Aさんの中に無意識のクセが生まれていました。

「人をグループ分けして見てしまう」

「派手な子のグループ」
「おとなしい子のグループ」
「おとなしいけど、なんか違う子のグループ」。

知らないうちに人をランク付けし、そのどこかに自分の居場所を探し続けていたのです。

ヒプノセラピーで潜在意識が見せた、思いがけない記憶

セッションでは、年齢退行療法を使い、Aさんの潜在意識が「見るべき過去」へと自然に誘導される形でワークを進めていきました。

正直に言えば、私も「きっと小学校時代のいじめの記憶が出てくるだろう」と思っていました。

Aさん自身もそう予想していたと思います。

でも、潜在意識はまったく違う場所へ連れていきました。

出てきたのは、保育園のおゆうぎ室

幼いAちゃんが一人で積み木で遊んでいると、突然男の子がやってきておもちゃを奪おうとした。

言い合いになったところへ先生が来て「仲良くしなさい」と言う。

「私は間違っていない。

でも、この子とは一緒にいるところを見られたくない」

その時Aちゃんが感じた言葉が、セッション中に出てきました。

「親に迷惑がかかる」──1歳の記憶が語りかけてきたもの

なぜ「一緒にいるところを見られたくない」のか。

そこをさらに深く掘り下げていくと、こんな言葉が浮かんできました。

「親に迷惑がかかる…」

保育園に通う幼い子がそんな思いを持っている。いったいなぜ?

さらに時間をさかのぼると、Aさんの潜在意識が連れていったのは病院の診察室

そして、そこにいたのは1歳のAちゃんでした。

お父さんの膝の上に座り、目に光を当てられている。

Aちゃんは生まれつき右目が見えていなかったのです。

後ろにいるお父さんの表情を見てもらうと、「こわばって、ピリピリしている」。

その瞬間、小さいAちゃんは言いました。

「ごめんなさい。さわいじゃダメ。泣いちゃダメ。」

自分のせいでお父さんに心配をかけている。

だから迷惑をかけないように、静かにしていなければ。

1歳にして、そんな信念を持ったのです。

お父さんの言葉が、小さなAちゃんを癒した

セッションの中で、今度はお父さんの視点に立ってもらいました。

お父さんはどんな思いでそこにいたのか。

「仕方がない。謝る必要はない」

そう思っていたお父さんに、Aちゃんへ直接言葉を伝えてもらいました。

「あなたのせいじゃないよ。なんとかなるから。大丈夫だから…」

優しい声で、そう言いながら頭をなでてくれたお父さん。

あんなに緊張して涙をこらえていたAちゃんが、少しずつ安心した表情になっていきました。

最後に、大人のAさんにもその場に登場してもらい、小さいAちゃんに言葉を届けてもらいました。

「よく頑張ったね。もうがんばらなくていいよ。好きに、自由に生きていい。」

人間関係の悩みの根っこには、潜在意識の思い込みがあった

セッションが終わったあと、Aさんはこう話してくれました。

「目が見えないことに、ずっと引け目を感じていました」

その引け目が、自分を卑下し、他者をランク付けし、

「あの人とはいたくない」「支配されたくない」という感覚につながっていたのかもしれない、と。

1歳のときから、「迷惑をかけてはいけない」「泣いてはいけない」「目立ってはいけない」という信念を抱えて生きてきたAちゃん。

その小さな女の子が、ずっとAさんの心の中に生き続けていたのです。

ヒプノセラピーは、頭で「ここが原因だろう」と考えるよりも、はるかに深い場所へ連れていってくれます。

潜在意識は、今本当に必要なものを知っている。

まとめ

人間関係がうまくいかないとき、その原因は「いじめられた記憶」や「最近の出来事」ではなく、

もっとずっと前の、忘れかけていた小さな体験の中にあることがあります。

もし「自分はなぜいつも同じ悩みを繰り返すのだろう」と感じている方がいれば、

ぜひヒプノセラピーという選択肢を知っていただけたらと思います。

今日も最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。

笑顔いっぱいの一日になりますように。

今日も自分を喜ばそう(^^)/