人間の感情には4つの種類がある!

あっかんべーする女の子

こんにちは、心理カウンセラーの今泉智樹です。

今、カウンセリングでいろんな方とお話しさせていただいておりますが、その多くの人が自分の感情を押し殺して生きておられます。

腹が立っても、苦しくても、悲しくても、怖くても…

自分の感情を表に出さない。。

そして、感情を押し殺すから苦しくなってくる。。。

 

本物の感情には4つの種類がある

 

感情にはいろいろ無種類があると思われると思いますが、

心理学理論「交流分析」では本物の感情を4つに定義しています。

その4つとは

「怒り」「悲しみ」「不安」「喜び」です。

この4つしかないんです。

でも、この中でも「怒り」は第二感情と呼ばれています。

 

あなたが怒りを覚えた時のことをちょっと思い出してみてください。

頭にくる!そう思ったあの時、確かに、あなたは怒っていたと思います。

でも、それは、本物の感情ではありません。

怒りの下には必ず別の感情が隠れているんです。

でも、それに気づかず、もともとの感情を押し殺して怒りでごまかしてしまう。

多くの人が、幼いころから本当の感情を味わうことなく大人になっています。

 

 

感情を表に出せない理由

今、感情を表に出せない。感情をコントロールできないという人の多くが、幼い頃、きちんと感情を感じることを禁じられて大人になりました。

 

こわいよ~と恐れを口に出した時、あなたのお父さんやお母さんは何と言いましたか?

「こわくないよ」「大丈夫だよ」と恐れの感情を否定されてきませんでしたか?

 

あなたが、悲しい…と泣いている時

「いつまでも泣くんじゃない」と叱られませんでしたか?

 

やったーと喜んでいる時

「そのぐらいのことで喜んでるんじゃないよ。」と逆に怒られた経験はありませんか?

 

こうして、僕たちは本当の感情に一生懸命ふたをしてきました。

ずっふた蓋をしてきたことで、本物の感情を感じることができなくなってしまっているのです。

 

泣き顔の女の子

本物と偽物の感情

最初にお伝えしましたが、僕らの感情には「悲しみ」「怒り」「恐れ」「喜び」という4つの種類があります。

 

この4つの感情をきちんと感じることができる人はそんなに悩むことはありません。

 

悲しい時に悲しみをしっかりと味わえば、いつの間にかその感情は小さくなっていく。

腹が立つときに、しっかりと怒りを出すことができれば、そんなに長く怒っていることはできません。

恐い時に恐いと感じることができたら…

 

でも、多くの人は幼い頃に家族や友達など身近な人との暮らしの中で、ほめられたり怒られたりすることで「本物の感情」を常に別の「代用感情」(ニセモノの感情)で置き換えてしまうことを習慣化してしまいます。

 

例えば、幼い頃に「怒り」をストレートに表現することを禁じられ、

「怒り」を感じた時に「泣く」ことを習慣化してしまったり(本来は「悲しみ」の表現)

 

男なんだからと言われ「恐れ」を表現することを奨励されない環境に育つことで、常に「ヘラヘラ笑い」を浮かべてしまうようになったり。。(笑い自体は本来「喜び」の表現)

 

こうして本当に感じたい感情をしっかりと味わうことができないとずっと心の中にたまっていくんです。

たまってたまっていつか爆発すると体調を崩したり…

 

 

本物の感情は問題を完結する機能を持っている。

多くの人が、本物の感情を感じないようにしていますが、実は、本物の感情には、「問題を完結する。」という特別な機能があります。

 

悲しみという感情は、過去の問題への訣別するための感情です。

怒りという感情は現在の問題の解決するために感じる感情です。

恐れは未来に起こり得る問題の回避のための感情です。

喜びは今この状態が変化する必要のないことの合図です。

 

その時、その時しっかりと本物の感情を感じていく。それが大切なんです。

 

なぜ、感情が起こって来るのか?

なぜ、感情が起こるのか?ご存知ですか。

ちょっと、自分の感情が動いた時を思い出してみてください。

嬉しかった時、悲しかった時、怖かった時、腹が立った時。そこでは必ず何か出来事があったはずです。

僕らの感情はその出来事に左右される。

でも、できごとに応じて感情が決まっているわけではありません。同じ出来事が起こっても湧き上がる感情は、人それぞれ違うんです。

 

例えば、彼氏に別れを告げられたとします。。

あなたならどういう感情が湧き上がってきそうですか?

 

「なんでそんなこと言うの。。」と悲しみの感情が湧き上がるかもしれません。

でも、人によっては、「ちょうど私もそろそろ…と思っていたから良かった。」と喜びの感情が湧く人もいるかもしれない。

「こいつ何言ってんだ!」と怒りの感情が湧き上がるかもしれません。

「これから一人で生きていくなんて、どうしたらいいんだ。」と恐怖心が湧いて来るかもしれない。。

なぜ、こうして一人一人感じる感情が違うのか?

それは、これまで生きてきた経験が違うからです。

 

僕らは過去の経験から、自分の中にいろんなルールを作り生きています。。

「こうあるべきだ」「こうしなければならない」「これはいる。これはいらない。」などなど

この自分の中にあるルールが自分の感情を決めているのです。

 

感情はあなたの人生を左右するナビゲーション!

地図と方位磁針

 

こうして、いろんな出来事に対して、人それぞれいろいろな感情を感じます。

ルールに基づいて湧き上がる感情ですが、実はその感情を作る自分のルールは自分では普段感じることができません。

自分の中で当たり前になってしまっていますから、無意識のうちにその感情を感じるようになっているのです。

だから、感情が湧き上がってきた時こそ、普段は気づけないルールに気づくチャンスでもあるんです。

自分の中にどんな固定観念(自分のルール)があるのか?実は、僕らの感情はいつもそれを教えてくれている。。

 

「なぜ私は今こんな感情になっているのか?」感情が動いた時、そう自分に問いかけてみてください。

すると、「だって…」とすぐにその理由が見つかるはずです。

そして、湧き上がったルールを疑ってみるのです。

本当にそうなのだろうか?そうやって自分に問いかけていくと、子供の時に親から言われたことを単純に信じている自分や、さまざまな経験からそう思い込んでしまっている自分がそこにいるはずです。

 

そして、もう一度自分に問いかけ直すんです。

「本当はどうしたいの?」

するとそこに本当に自分が求めているものが見つかるのです。

 

 

自分の感情がわからない時の対処法

 

でも、カウンセリングに来るクライアントさんの中には、自分の感情がよくわからない。

そんな人も多いのです。

 

もし、「今の自分の感情がわからない。」そんな人はこう言ってみてください。

「私は腹が立つ」

「私は怖い」

「私は悲しい」

言ってみて一番しっくりする感情。

それが、あなたが今感じるべき感情なのです。

 

感情を抑えると本来、しっかりと感じることが出来れば消えていくはずの感情がいつまでも残ってしまいます。

 

本当の感情を感じることが出来ないと、いつまでも心の中で本物の感情が暴れ続けます。

逆に、自分の感情をありのままに感じていいと自分を許すことが出来れば、必ず自分自身が癒されていくんです。

 

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【感情をコントロールする方法】

 

人間の感情には4つの種類がある!まとめ

ここまで感情についていろいろ書いてきましたが、多くの人が自分の感情をコントロールしようと考えています。

例えば、ネガティブな感情が湧き上がった時、それではダメだと一生懸命ポジティブに考えようとがんばる。。

でも、それは、自分自身から湧き上がる感情を否定していると言うことになります。

そんな感情を感じてはダメ!そうやってまた本当の感情を感じないようにしてしまう。

 

僕らの感情には良いも悪いもありません。

ただ、そう感じているだけ。だから、僕らにできることはただただ、その感情を味わうことです。

そして、自分に問いかけ、本当になりたい自分を作っていく。

 

親から引き継いだ様々なルール。そのルールによって今のあなたの現実は作られているのです。

だから、もし、今の現実を変えたい。そう思うのであれば、この感情というナビゲーションシステムを使って、本当の自分を見つけていくんです。

どんなに小さなことでも自分に素直になり、その瞬間瞬間を大切に生きていく。

それができた時、あなたの人生で起こる出来事が変わってきます。

 

さあ、今日もなりたい自分になるために、感情というナビゲーションシステムを使い、最高の1日にして行きましょう。

必ずあなたにならできるから(^^)/

 

それでは、今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。 今日も笑顔いっぱいの一日になりますように。。

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投稿者プロフィール

今泉智樹
今泉智樹心理カウンセラー・カウンセラー専門ビジネスコーチ
現在はカウンセラーとして個人セッションを行いながら、同時にカウンセラーを育てることに注力。カウンセラーとして活動していくために必要なUSP(独自の売り、強み)を引き出すコーチングには定評がある。著書「カウンセリングの技術」は重版を重ね現在も売れ続けている。気軽にカウンセリングを受けることができる日本を作るをモットーに今も全力で走り続けている。

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