情報化社会のストレスを乗り切るために必要なものは「見えないもの」だった。
情報化社会のストレスを乗り切るために必要なものは「見えないもの」だった。
心理カウンセラー今泉智樹です。
先日、僕の本を出していただいた同文館出版の編集長と昼食をご一緒させていただきました。
いろんなお話しをさせていただいたのですが、
「今、本が売れない時代になった。」そんな話になったのです。
確かにそうですね。
昔は、何か調べたいことがあると、図書館に行ったり、本屋に行ったり、、
本が僕らにいろんな情報をくれる最高のツールでした。
でも、今、スマホでちょちょっと検索すると、知りたいことがすぐ見つかる。
まさに情報化時代。どんどんどんどんスピードが早くなっている。
でも、そんな中、逆に古い時代のお寺や神社を巡る旅もものすごく人気がある。
新しい仕組みを使って、古い時代を探している。
面白いですね。
僕も、古いお寺や神社を巡るのが大好きです。
いろんなところに行くのですが、2年前に行った関西旅行は今でもしっかりとイメージに残っています。
大阪、奈良、京都、神戸と2泊3日の強行軍。
東大寺や延暦寺、南禅寺に清水寺…
いろんなところに行ってきました。
やっぱり古いお寺や神社って、そこに行くだけでパワーをもらえる感じがしますね。
特に延暦寺すごく好きでした。
延暦寺行ったことありますか？
その時、延暦寺ではお坊さんがいろんなことを教えてくれました。
延暦寺って最澄という方が作ったお寺だそうです。
昔、日本史で勉強しましたね。
その延暦寺の中心となる建物を根本中堂と言うそうですが、
そこに、「不滅の法灯」というのがあるってご存知ですか？
1200年もの間、消えずに守り継がれてきた火。
3つの灯篭にわけて、ずっとお坊さんが油を
絶やすことなく燃やし続けているそうです。
なんかすごくないですか。。
余談ですが、
その火もうっかり油を絶やしてしまったら消えますよね。
そこから「油断」という言葉ができたそうです。
この「不滅の法灯」の奥に開祖最澄が自ら作った薬師如来像があるそうです。
そこのお坊さんが教えてくれたのですが、
よく有名なお寺では10年に一回扉が開く…そんな話がありますよね。
でも、この延暦寺の薬師如来像は、次いつ扉が開かれるか決まっていないそうです。
もう、ずっと扉が開かれておらず、ここ何年も誰も見ていない。
当然、それを教えてくれたお坊さんも
もうここで何年も修行をしているにもかかわらず見たことがない。
情報化社会と言われる今日です。
なんでも公表することが良いことだ。
そんな風潮がありますよね。
そんな時代に絶対に見れないものがある。。。
冒頭でも書いた通り、今、情報化社会になってすごく便利な世の中になりました。
なんでもすぐにわかる時代です。
でも、そこに暮らす人々はちっとも幸せになっていない。
ということは、なんでもすぐに見つかることが良いことではなく、
本当は見えないものこそが大切なものなのではないでしょうか。
見えなくてもそこにある。
本当に大切なものは見えないところにある
「延暦寺のご本尊」それは、見えませんが、そこにあるんです。
これって心といっしょですね。
心は見えません。
でも、それはちゃんとそこにある。
心をウィキペディアで調べると
人間（や生き物）の精神的な作用や、それのもとになるものなどを指し、
感情、意志、知識、思いやり、情などを含みつつ指している。
と書かれています。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BF%83
僕らが、日々何を思い、何を感じどう動いていくのか。
それこそが「心」です。
その心を感じる時間を作ってみる。
僕はそれが本当に大切だと思っています。
今、自分は何を感じているだろう？
例えば、自分が怒っている時「怒っている自分がいるな～」と心を感じる。
嬉しいことがあった時「あ～今自分は喜んでるな～」
その心で感じる自分を抜け出して
心を感じる自分を感じる。
その時、僕らは本当の自分に戻ることができるんです。
見えないものをじっと見る。
きっとそこに幸せのポイントがあるはずです。
「心こそ 心迷わす 心なれ 心に心 心ゆるすな」
これは、沢庵禅師の「不動智神妙禄」にある歌です。
心こそが自分を迷わすモノだから、
自分が心に思うこと、感じることに、
また自分の心の動きに気を許すな、という意味。
きっと、大昔から人は心に惑わされて生きてきたのでしょうね。
でも、しっかりと見えない自分の心を見つめる癖をつけて行く。
心に心を許さず、今日も一歩前に進みましょう。
それでは、今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。
今日もあなたのまわりが笑顔でいっぱいになりますように。。。
投稿者プロフィール
- 心理カウンセラー・カウンセラー専門ビジネスコーチ
- 現在はカウンセラーとして個人セッションを行いながら、同時にカウンセラーを育てることに注力。カウンセラーとして活動していくために必要なUSP（独自の売り、強み）を引き出すコーチングには定評がある。著書「カウンセリングの技術」は重版を重ね現在も売れ続けている。気軽にカウンセリングを受けることができる日本を作るをモットーに今も全力で走り続けている。
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