【前世療法セッション事例】「何のために生きるのか」スペインの旅人が教えてくれた、自由とつながりの物語

「今回の人生のテーマは何か、それを知りたいんです」
先日、前世療法の個人セッションを受けてくださったのは、インテリア関係のお仕事をされている素敵な女性でした。
彼女にはかつて、心理カウンセラーになりたいという夢がありました。
一度はその夢を脇に置いたものの、今、再び心理学を学び始めています。
「昔の夢だった道に進んでいいのだろうか」という迷いを抱えながら、彼女の潜在意識の旅が始まりました。
賑わうお祭りのなかで、一人「冷めている」自分
催眠の誘導に従い、彼女が最初に降り立ったのは、石畳が美しいスペインの城下町でした。
名前はカルロス。28歳の男性です。
街はちょうどお祭りの真っ最中で、出店が並び、人々が歓声を上げて盛り上がっています。
しかし、そこにいるカルロスに何をしているのか尋ねると、意外な答えが返ってきました。
「ただ座って様子を見ています。
周りは楽しそうだけど、自分は全然楽しくないんです。
ここで何をしているのかも、よく分かっていない……」
賑やかさの中にいながら、どこか虚無感を抱え、自分の居場所を見つけられずにいる青年。
これが、今回の旅の始まりでした。
幸せの記憶と、それを引き裂いた「爆撃」
前世療法では、最初に降り立った場面を見た後、さらに時間を戻し、幼少期へと遡ります。
カルロスが6歳の頃。そこは打って変わって、のどかな田舎の風景でした。
こげ茶色のログハウスのような家。
羊や牛がのんびりと歩き、妹のエリーと藁の上で転げ回って遊ぶ、光栄に満ちた時間。
麦を刈るお父さんの姿、そして壁に飾られたおばあちゃんの写真。
しかし、9歳になったある日、その平穏は突然の轟音とともに崩れ去ります。
空から降ってくる爆弾。
「逃げないと!」
驚き、焦るお父さんの顔。
家族、村の人々、そして心配な羊たちを連れて、必死にレンガ造りの古い塔(廃墟)へと逃げ込みました。
家族で固まって震えながら、燃え盛る村を見つめる恐怖。
家も村もすべてを失い、カルロスの一家は親戚を頼って別の町へと移ることになりました。
この「喪失」の体験が、彼の心に深い影を落としたのかもしれません。
「一度きりの人生だから」お父さんの意外な言葉
17歳になったカルロスは、乾いた屋根の上に寝転がって、坂の多い街を見下ろしていました。
家は両親が営む靴屋。
妹も一緒に住んでいますが、カルロスは毎日をぶらぶらと過ごし、
「退屈だ」「何をしたらいいかわからない」と鬱々とした日々を送っていました。
そこから年月を進めていくと、29歳のカルロスでした。
切り立った山や島のような美しい景色。
カルロスは旅に出ていたのです。

少し時間を戻し、なぜ旅に出るようになったのか?
それを見ていくと、
乾いた感じの屋根の上に寝転がっているカルロス。
うまくいかないことがあると、ここで空を見るんだ。そう教えてくれました。
でも、そんな時、あることに気づきます。
「そうだ、僕は旅をしてみたいんだ。この場所を離れて、いろんな世界を見てみたい」
反対されることを覚悟で、店のカウンターに立つお父さんに切り出しました。
「ちょっと、旅に行ってくる」と。
すると、いつも仕事一筋で真面目だったお父さんは、驚きつつもこう言ったのです。
「一度きりの人生だから、行っておいで。
私は仕事しかしてこなかった人間だ。
だから、私の分まで世界を見てきてほしい」
お父さんの目には、これまでにないカルロスのワクワクとした目の輝きが見えていたのです。
お母さんもまた、「この子はいつか出ていくと思っていた。大丈夫」と、静かに信頼して送り出してくれました。
家族に愛され、干渉されずに尊重されることの心強さ。
カルロスは身が引き締まる思いで、自由への一歩を踏み出したのです。
48歳の最期、雪の上で見上げた星空

それからのカルロスの人生は、まさに「旅」そのものでした。
大きな船で水平線から昇る朝日を眺め、40歳の時には崖から落ちて右足を折るという経験もしながら、彼は歩き続けました。
そして、この人生で起きた一番大きな出来事へと進んでいくと、
それは36歳の時、海の底に潜って見た景色でした。
上を見上げると、この世のものとは思えないほど美しい光の世界が広がっていました。
「これを見るために、僕は生まれてきたんだ」
魂が震えるような瞬間。
彼はその景色に出会うために、旅を続けていたのかもしれません。
そして、48歳。
カルロスは一人、雪の降り積もる地面の上に横たわっていました。
体は動かず、寒さが襲います。
でも、見上げた夜空には、びっくりするような星空が広がっていました。
カルロスはこの星空を見ながら息を引きとったのです。

人生を終えて魂の存在となったカルロスに「やり残したことはありますか?」と聞くとカルロスはきっぱりと答えました。
「好き勝手に生きた。だから、やり残したことは何もない。
優しい家族の中に生まれ、自由にさせてくれた。
旅ができて、本当によかった」
前世からのバトン:自由と、人との深いつながり
最後に、前世のカルロスと現代のクライアントさんが対話をする時間を設けました。
なぜカルロスは、今の彼女を選んで現れたのか。
カルロスは言いました。
「自分は旅の間、人と関わることに興味がなかった。
一人で寂しくはなかったけれど、今度はもっと、人と関わってみたいと思ったんだ」
そして、クライアントさんにこう告げました。
「もっともっと、好き勝手に生きていいよ。
そして、僕ができなかった『人と深く関わること』をやってほしい」
クライアントさんは、カルロスの生き方を見て
「本当に好き放題生きていて、羨ましい」と笑いながらも、
彼の「行動力」はしっかり引き継ぎたいと仰っていました。
最後に:潜在意識が選んだ物語
ブライアン・ワイス博士は、前世が事実かどうかを検証する必要はないと言います。
大切なのは、今、あなたの潜在意識が「この物語」を選んで見せてくれたという事実です。
かつての夢だったカウンセラーへの道。
それはまさに、カルロスが望んだ「人と深く関わること」を具現化する道でもあります。
「自分軸」を大切に、もっと自由に、もっとわがままに自分の人生をデザインしていく。
今回のセッションが、彼女が新しい一歩を踏み出すための、力強い追い風になることを願っています。
ありがとうございました。
投稿者プロフィール

- 心理カウンセラー・カウンセラー専門ビジネスコーチ
- 現在はカウンセラーとして個人セッションを行いながら、同時にカウンセラーを育てることに注力。カウンセラーとして活動していくために必要なUSP(独自の売り、強み)を引き出すコーチングには定評がある。著書「カウンセリングの技術」は重版を重ね現在も売れ続けている。気軽にカウンセリングを受けることができる日本を作るをモットーに今も全力で走り続けている。
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