「人に迷惑をかけたくない」の心理学

困る女性

「人に迷惑をかけたくない」の心理学

 

人に迷惑をかけたくない。

いつもそんなことを考えていませんか?

 

こんにちは、心理カウンセラー今泉智樹です。

 

最近カウンセリングをしていると、「人に迷惑をかけたくない」「人に迷惑をかけてはいけない」そう思っている人が多いのに気づきます。

 

あなたはいかがでしょうか?

これを読んで、「迷惑かけちゃいけないだろ!」と思いませんでしたか?

確かに迷惑をかけないに越したことはないと思います。

でも、カウンセリングで相談を受ける人を見ていると、

まるで、自分の人生を他人に迷惑をかけないために生きているというような方もいらっしゃいます。

 

仕事をしていて期限内になんとしても仕事を片付けなければならない。

仕事に遅刻をしてはいけない。

今日は風邪ひいて休みたいけど休んではいけない…

もし、自分がやらなかったら…

 

まだ起きてもいない未来に対してプレッシャーを感じてなんとかしなきゃ。

 

同僚に迷惑をかけたくない。

友達に迷惑をかけたくない。

家族に迷惑をかけたくない…

 

なぜ、人に迷惑をかけたくないと思うのか?

 

なぜ僕等は人に迷惑をかけたくないと思うのでしょうか?

それは、僕等が幼い頃から「人に迷惑をかけてはいけません」と言われ続けて育ってきているからなんです。

 

僕らには、「潜在意識」(せんざいいしき)と呼ばれる意識があると言われています。

そこに僕等は幼い頃からいろいろなルールを書き込んでいる。

お母さんに言われた一言。お父さんに怒られたあの時、などなど

様々な記憶がその潜在意識にインプットされているのです。

 

人間として社会生活を送っていくために不可欠な社会のルール。

それを教えてくれたお母さんやお父さん

その記憶が僕らの潜在意識の中に書き込まれていて、大人になった今でもその記憶に僕らの行動は左右されている。

三つ子の魂百までということわざを聞いたことあると思います。

「幼い頃に体得した性格はいくら年をとっても変わるものではない」

「幼い頃に出来上がった性質は一生変わらない」という意味のことわざです。

 

まさにこのことわざの通り、幼い頃に教わった「人に迷惑をかけてはいけない」という教えが、僕らにずっとついて回っている。

だから、人に迷惑をかけたくないと思うし、かけてはいけない。そう自然に思ってしまうのです。

 

号泣する子供

本当に人に迷惑をかけてはいけないのでしょうか?

 

確かに人に迷惑をかけずに生きていけたら、それは素晴らしいことだと思います。

でも、僕らは一人では生きていけません。

周りのいろいろな人とのかかわりの中で生きている。

そこには、当然迷惑をかけられることもあるし、迷惑をかけることもある。

なのに、「迷惑をかけないように」とそればかりを気にして本当の自分を生きていない。

 

迷惑をかけないように生きるためには、やっぱり自分の欲求を抑える必要が出てきます。

自分はやりたいことがあるのに、迷惑をかけてはいけないからやりたいことをがまんする。

「やりたいこと」vs「迷惑をかけない」の戦いが自分の中で始まります。

 

そして、そこにはストレスが生じます。

 

このストレスが、だんだん自分自身をイライラさせて、苦し紛れに家族に当たったり、友達に愚痴をこぼしたり…

あれ?人に迷惑をかけないように生きたいと思っているのに、いつの間にか周りに迷惑をかけている。

しかも、一番大切なはずの人に…

そして、そういう自分がだんだん嫌になって…

 

人のために生きるという生き方は…

 

結局、人のために生きるという生き方は、本当の自分を生きないということ。

神様は自己犠牲を一番忌み嫌われると聞いたことがあります。

人のためだけに生きるのではなく、まずは自分を満足させていく。

自分が満足して、そして有り余ったエネルギーで周りに幸せを配っていく。

きっとそれが周りのみんなは一番うれしいのではないでしょうか(^^)

だって、あなたの大好きな人がイキイキと生きていたらうれしくないですか??

まずは自分のために生きていこう!

僕はそれが一番大切だと思っています。

 

 

前ノートルダム清心学園理事長 故渡辺和子さんの本「置かれた場所で咲きなさい」にこんな文章があります。

 

出版社: 幻冬舎 

著者:渡辺和子

タイトル「置かれた場所で咲きなさい」

「人格」である限りは、あなたと相手は違いますし、違っていていいのです。
相手もあなたと同じ考えを持たないで当たり前。

「君は君 我は我 されど仲良き」という、
武者小路実篤さんの言葉があったと思います。

そういう気持ちが大事なのです。
自分が一個の人格である時、初めて他人とも真の愛の関係に入れるのです。

みんな自分は自分、あなたはあなた。
私と違うあなたを尊敬する。

相手の人も、自分と違う私を尊重してくれる。
そして、その間に愛というものが育っていきます。
一人一人は別なのです。。

 

いかがでしょうか?

何度も書きますが、

もし、あなたが、人に迷惑をかけたくない。と必死で生きているとしたら、

それは、本当の自分を生きていない。ということなのです。

 

でも、どんなにあなたが人に迷惑をかけないようにしたいと思って行動しても、僕らは一人一人一個の人格なのです。

だから、あなたがどんなに迷惑をかけなくないと頑張っても、迷惑と感じる人がいるでしょう。

人はそれぞれいろんな条件の中で生きているのです。

私とあなたは違うし、あなたとまた別の誰かも違うのです。

 

だから、そんな自分と違う相手の人格を認め、あなたもあなた自身の人格にOKを出すのです。

自分をしっかりと認めることができた時、あなたには大きな余裕が生まれます。

そして、その余裕が他人に大きな愛を与えるのです。

だから、まずは自分を生きる!

ぜひ、チャレンジしてみてください。

あなたはあなたのままでいいんです。

 

それでは、今日も最後までありがとうございました。
笑顔いっぱいの一日になりますように。。。

今日も自分を喜ばそう(^^)/

 

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投稿者プロフィール

今泉智樹
今泉智樹心理カウンセラー・カウンセラー専門ビジネスコーチ
現在はカウンセラーとして個人セッションを行いながら、同時にカウンセラーを育てることに注力。カウンセラーとして活動していくために必要なUSP(独自の売り、強み)を引き出すコーチングには定評がある。著書「カウンセリングの技術」は重版を重ね現在も売れ続けている。気軽にカウンセリングを受けることができる日本を作るをモットーに今も全力で走り続けている。

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