●やる気が出ない・動けない自分を責めてしまう人へ【心理カウンセラーが伝えたいこと】

やる気が出ない。頭ではわかっているのに、体が動かない。そしていつの間にか、そんな自分を責めている…。

そんな経験、ありませんか?

この記事では、心理カウンセラーとして1000件以上のセッションを重ねてきた僕が、「動けない本当の理由」と「そこから少しずつ抜け出すための考え方」をお伝えします。

自分を責めれば責めるほど、なぜか動けなくなる。そ

のメカニズムと、まず今日からできることを一緒に見ていきましょう。

「頭ではわかっているのに動けない」——あなただけじゃない

先日、継続カウンセリングを受けてくださっているクライアントの方と、こんなやり取りがありました。

「やってみたい、と思うんです。でも気づいたら、できない理由ばかりが浮かんできて。

結局、何もしないまま終わってしまう。こんな自分を変えたいのに……」

そこで僕は聞いてみました。

「もし何も制限がなかったとしたら、どんなことをやりたいですか?

なんでもいいので、いっぱい教えてください」

返ってきたメールには、こう書いてありました。

「考えたことは何度もあるんです。でも出てきても『絶対無理』と思ってしまって。どうしたらできるかを自分に問いかけてみると、答えは出てくるんですけど、結局何も行動しません。無気力なんですが、このままでいいのかな……と悶々としながら、抜け殻みたいな毎日です」

この言葉、深く刺さった方も多いのではないでしょうか。

頭ではわかっている。やりたい気持ちもある。なのに、動けない。

これは、意志が弱いのでも、怠けているのでもありません。心理的に見ると、明確な理由があります。

動けないのは「意志の問題」ではなく「心の防衛反応」

行動できないとき、多くの人は「自分の意志が弱いからだ」と考えます。

でもカウンセリングの現場でお話を聴いていると、ほぼ例外なく、動けない背景には過去の経験からくる「失敗への恐れ」や「傷つきたくない」という心の防衛反応があります。

たとえば、こんな記憶はないですか?

  • 頑張ったのに、うまくいかなかった
  • 「どうせ無理でしょ」と言われた
  • 失敗して、恥ずかしい思いをした

心はとても賢くて、過去に傷ついた体験を繰り返さないよう、無意識のうちに「動くな」というブレーキをかけます。

つまり「動けない」のは、心があなたを守ろうとしているサインなんです。

責めるべき自分がいるのではなく、一生懸命守ろうとしている心があるだけ。まずそこを知っておいてほしいんです。

「自分を責める」と、さらに動けなくなる理由

動けない自分を責めると、どうなるか。

「またできなかった」「私はどうしてこうなんだろう」「こんな自分じゃダメだ」

こうした言葉を自分に向け続けると、心はますます傷つき、防衛のブレーキはさらに強くかかります。

つまり、責めれば責めるほど動けなくなる、という悪循環が生まれます。

さらに、自分を責め続けると「またどうせ失敗する」という思い込みが強化されて、行動する前から諦めてしまうようになります。

もしあなたが今、動けない自分を責めているなら、まず伝えたいのはこれだけです。

責めることを、いったんやめていい。

それだけで、少し呼吸が楽になるはずです。

やる気が出ないときにまずやること①「できていること」を探す

「足りない自分」を見るのをやめて、「できている自分」を探す。

これが最初のステップです。

この記事を読んでいるあなたは、すでに「何かを変えたい」という気持ちから、ここに来ていますよね。

それだけで、もう動いています。

僕のカウンセリングに来てくださる方も、「何もできていない」とよく言われます。

でも僕から見たら、「自分を変えたい」と思って、相談に来てくれているじゃないですか。それ、十分な行動です。

今日できたこと、今週できたこと。

どんな小さなことでも、探してみてください。探せば、必ずあります。

やる気が出ないときにまずやること②「制限をなくして」考える

できていることが見えてきたら、次の質問を自分に投げかけてみてください。

「もし何も制限がなかったとしたら、どんなことをやりたいだろう?」

お金のことも、時間のことも、他人の目も、全部なかったとしたら。

こうなったらうれしいな。
こんな自分だったら最高だな。

そんなイメージを、自由に広げてみてください。

ここで「絶対無理」という声が浮かんできても、大丈夫です。

次の項目で、その「絶対無理」についてお伝えします。

「絶対無理」という声は、実は可能性のサイン

「絶対無理」という言葉が浮かぶ直前、何かをイメージしていませんでしたか?

こうなれたらいいな、という場面。

こんな自分だったらいいな、という気持ち。

その望みが浮かんだ瞬間に、すぐ「でも絶対無理」という声がかぶさってくる。

人は、本当に関心のないことに対して「絶対無理」とは思いません。

どこかで「なれるかもしれない」という感覚があるから、怖くなるんです。

だから「絶対無理」という声は、あなたに本当の望みがあるサイン。

その望みを消そうとしているのではなく、傷つきたくない心が反射的に出した言葉なんです。

焦らなくていい。あわてなくていい。

その感覚を、まず大切にしてみてください。

やる気が出ない状態が続くとき、カウンセリングでできること

「頭ではわかっているのに動けない」状態が長く続いているとき、その背景には、自分では気づいていない過去の体験や、潜在意識レベルのブロックが関係していることがよくあります。

僕のカウンセリングでは、言葉での対話に加えて、ヒプノセラピー(催眠療法)や年齢退行療法を用いて、そのブロックの根っこにアプローチしていきます。

「なぜか動けない」「頑張りたいのに頑張れない」——そういった方が、心の深い部分で何かに気づいたとき、自然と動き出せるようになっていく場面を、これまでたくさん見てきました。

もし興味を持っていただいた方は、ぜひ、カウンセリングに挑戦して下さい。


まとめ:動けない自分を責めずに、一歩ずつでいい

最後に、今日のポイントをまとめます。

  • 動けないのは「意志の弱さ」ではなく、心の防衛反応
  • 自分を責めるほど、悪循環でさらに動けなくなる
  • まず「できていること」を探すところから始める
  • 「もし制限がなければ」という問いで、本当にやりたいことを探る
  • 「絶対無理」という声は、実は可能性のサイン

焦らなくていい。あわてなくていい。

あなたがこの記事を最後まで読んでくれたこと、それだけでもう一歩、動いています。


執筆者:今泉智樹
一般社団法人日本こころカウンセリング協会 代表理事
心理カウンセラー・ヒプノセラピスト
セッション実績1,000件以上。年齢退行療法・前世療法を専門とし、Dr.Brian L. Weissに直接師事。

投稿者プロフィール

今泉智樹
今泉智樹心理カウンセラー・カウンセラー専門ビジネスコーチ
現在はカウンセラーとして個人セッションを行いながら、同時にカウンセラーを育てることに注力。カウンセラーとして活動していくために必要なUSP(独自の売り、強み)を引き出すコーチングには定評がある。著書「カウンセリングの技術」は重版を重ね現在も売れ続けている。気軽にカウンセリングを受けることができる日本を作るをモットーに今も全力で走り続けている。

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