ヒプノセラピー 両親との大喧嘩… アダルトチルドレン克服事例

ヒプノセラピー 両親との大喧嘩… アダルトチルドレン克服事例

 

おはようございます。
心理カウンセラーの今泉智樹です。

今日は先日行ったヒプノセラピーのセッションの様子をお伝えします。
※クライアントさんには了解を得ています。

 

今回のクライアントAさんは
最近、ご両親と大喧嘩をしたそうです。

Aさんとはこれまでも何度か
カウンセリングやヒプノセラピーを行ってきました。

幼いころからずっと厳しいお父さんと
そのお父さんに気を遣うお母さんの元で育ったAさん。

幼いころは全然しゃべらない子
しゃべる環境を与えられていなかった。。
彼女はそう言っていました。

 

でも、そんな彼女も中学生になり
あるスポーツをはじめます。

そして、どんどん人前に立つことが多くなる。

高校時代は有名な選手になり
それが自分の生涯の仕事となっていく。

今では、本当に明るくすごく素敵な女性ですが、
でも、ずっと心の中に、幼いころの傷ついた自分を抱えていました。

両親といっしょにいるとエネルギーを吸い取られる感じがする。。

 

カウンセリングではご両親との大喧嘩の状況を聞いていきました。

 

近くに住むご両親。
ちょうどお父さんの誕生日だったそうです。

ケーキと誕生日のプレゼントを持ち
ご両親のお家を訪ねます。

すると、すごく家が散らかっていたそうです。
家が汚いのがすごくイヤ。。
まるでゴミ屋敷。

そんな家に住むお母さんを見て
「自分を大切にしていない。」

Aさんは強くそう感じました。

 

前回お話しした時、
彼女は、お父さんが家族をゴミのように扱っていた。
そう言っていました。

そして、自分の感情を封印したお母さん。

彼女は、幼いころ、そんなゴミ屋敷を一刻も早く脱出したい。
そう思っていたそうです。

「私はゴミ人間にはなりたくない!」

 

でも、そんな彼女ですが、これまでカウンセリングを重ねてきて本当の自分の思いに気づいていました。

 

『お父さん、お母さんに幸せでいてほしい。』

自分のことを大切にできないお母さんにもっと自分を大切にしてもらいたい。。

彼女の中には、
厳しく育てられ、早くここから脱出したい。
そんな思いを持ちながらも、
ご両親を愛し、もっと幸せになってほしいと願う幼いAちゃんがいたんです。

今回はそんな幼いころの傷ついた自分を癒すことを目的にヒプノセラピーを行いました。

 

事前カウンセリングの中で、
傷ついた幼い自分と言われて
思い出すシーンとかありますか?

そう聞くと、

彼女は幼稚園の頃のことを思い出しました。

Aちゃんが幼稚園の頃、
お父さんが2年ほどドイツへ留学されたそうです。

その時、お父さんがいなくてさびしいのか
緊張から解放されたからなのか
魂が抜けたようなお母さんと暮らしていた。

すごく寂しかった…
そんな思いが浮かんできました。

 

今回のヒプノセラピーは年齢退行療法という幼いころへ戻るセッションを行いました。

 

リラクゼーションの後、
お父さんが留学していた頃の
幼稚園生のAちゃんに戻って行きました。

「今どこにいるの?」

『家の中』

彼女は、家の中にある金魚の入った水槽の前にいました。
そこには、自分以外誰もいない。

『私一人…』

お父さんはドイツ
お母さんはお仕事
お姉ちゃんは学校

4~5歳くらいの幼いAちゃんです。

いつもこうして寂しさを感じているAちゃん。
もう一度その寂しさをじっと感じてもらいました。

 

そして、その寂しさをはじめて感じたあの頃へとまた戻って行きました。

 

「今どこにいるの?」

『台所 誰もいない…』

さっきと同じように、誰もいない台所。
でも、次の瞬間、あ!お父さんがいるかも。。

良く感じてもらうと
書斎にお父さんがいそうな気がします。

 

そして、次の瞬間

『あっ!』彼女が声を上げました。
『お母さん入院してる』

彼女の頭の中に、お母さんが入院していたころが蘇ってきました。

ご飯を作るお父さんの足にしがみついている自分

じっと足にしがみついている。
その時の感情を感じてもらいます。

『寂しい…』

そこから、人格交代でお父さんに入り状況を聞いていくと、
お母さんが交通事故に遭われ手術をされたことが分かりました。

そして、その手術がうまくいかず
再手術をしたそうです。

Aちゃんはお母さんに会いたい。
そう強く思っていました。

 

そこから時間が過ぎ、お母さんが家に帰ってきました。

 

ロッキングチェアに座っているお母さん
まだ腕をつった状態でした。

『お母さん帰ってきた。。。』
『生きてて良かった~』

そう言って、大声で泣き出すAさん

今度は、お母さんの中に入っていきました。

お母さんから、Aちゃんを見てみると
心配している表情がうかがえます。

「かわいそうなことをしたな~」

お母さんは、Aちゃんを膝の上に抱きかかえ
「ごめんね」って言いました。

泣いているAちゃん

でも、Aちゃんに戻り
お母さんを見てみるとそこには
笑っているお母さんがいました。

「良かった~」

Aちゃんに大きな安心が戻りました。

 

セッションが終わり話して行くと

 

「ずっとお母さんがいなくなりそうな気がしていた」
そんな自分を思い出したそうです。

「もしかしたらいなくなってしまうかも…」
大人になったAさんの中に
いつも、そうやって不安を抱えていた幼いAちゃんがいたんです。

彼女は「これまで周りの人の想いを大切に生きて来れた。」
と自分の生き方をしっかりと認めることができていました。

 

でも、今回のセッションを終えて、

こうやって生きてこられたのも
両親が大好きだったからなんだ。。
と今日わかりました。

そう言ってくださいました。

 

私たち人間は一人一人全く違う経験をして今ここにいます。

 

だから、一人一人心の中に取り入れたものも全く違う。

でも、みんな同じように幼いころの自分の思いを抱えたまま大きくなっています。

そして、その思いが今に大きく影響を及ぼしている。
でも、この幼いころに作った思いはいつでも変えることが可能です。

潜在意識を書き換えた瞬間
新しい自分に生まれ変わることができる。。

 

これからもっともっと多くの人に
ヒプノセラピーをやって行きたい。

今回のセッションを終えて強くそう思いました。

今からでも自分を変えることは可能です。。

それでは、今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。
今日も笑顔いっぱいの一日になりますように。。。

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投稿者プロフィール

今泉智樹
今泉智樹心理カウンセラー・カウンセラー専門ビジネスコーチ
現在はカウンセラーとして個人セッションを行いながら、同時にカウンセラーを育てることに注力。カウンセラーとして活動していくために必要なUSP(独自の売り、強み)を引き出すコーチングには定評がある。著書「カウンセリングの技術」は重版を重ね現在も売れ続けている。気軽にカウンセリングを受けることができる日本を作るをモットーに今も全力で走り続けている。

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