腰痛、子供ができない。というテーマでヒプノセラピーを行いました。

 

腰痛、子供ができない。というテーマでヒプノセラピーを行いました。

 

こんにちは、
心理カウンセラーの今泉智樹です。

先ほど、ヒプノセラピーのセッションが終わりました。

今日のクライアントさんは男性の方。

去年、あるセミナーでご一緒させていただいていたのですが、
当時から、腰痛がある。そんなお話をされていました。

あれから約1年。

Aさん(仮名)からのヒプノセラピーの申込み書には

12年以上続く慢性腰痛、
そして医学的になんの問題もないのに
なかなか子どもを授からない。

2つの状況をなんらかの形で改善したいと考え、
今泉さんのヒプノセラピーを受けたいと思います。
よろしくお願い致します。

そう書かれていました。

 

ヒプノセラピーで腰痛が治るのだろうか?

 

ひょっとするとそう思われるかもしれませんが、
決して、ヒプノセラピー自体は腰痛を治すようなものではありません。

しかし、病気やケガの原因にはいろいろなことが考えられる。

だから、ヒプノセラピーを使って自分と対話をすることで、
その原因が見つかり、病気やケガが治るというケースもあるんです。

今回のケースも腰痛がある。子供ができない。

じゃあ、腰痛を治すために、、
子供ができるようにするために、、
ヒプノセラピーをやりましょう。

なんてことはしません。

だから、まずはその原因を見つけるために、じっくりと事前のカウンセリングを行っていきました。

 

するとクライアントさんのパターンがいくつか見えてきたんです。

 

腰痛が起こったのは、ちょうど会社に入社してすぐだった。

それが、中途半端な痛さではなく、おしっこも出ない。
ぎっくり腰の何倍も痛い。そんな状況だったそうです。

そんな状況を振り返り、Aさんは「社会に出ることに恐怖を感じていたのかもしれない。。」

そう言われました。

恐怖を…??

「子供ができることもひょっとすると恐怖なのかもしれない。。」

『どういうことですか?』

「実は僕、生きることに対する恐怖感がずっとあったんです。」

 

生きることに対する恐怖感

 

Aさんは世の中に対する漠然とした恐怖感をずっと持っていた。
そう話されました。

だから、学校が嫌いで、人が怖かった。
幼いころはちょっとした挫折を感じただけで「生まれてこなければ良かった」そう思っていたそうです。

だから、僕に子供が生まれても、自分と同じような思いをするのであれば、子供なんか作らない方がいい。
結婚する前に、奥様に「子供は作らないから。」とそれを了承してもらい結婚したそうです。

幼いころ生まれてこなければ良かった。
そう思ったのは、どんな時でしたか?
具体的に聞いていくと。。

中学の頃、僕にちょっかいを出す子がいたんです。
突然、背中を叩いてくる。
その時、中学生のAさんは「やめろよ!」
そう言うのですが、同時に「生まれてこなければよかった」そんな思いも湧いてくる。。

えっどういうことですか?

叩かれて生まれてこなければよかった??

「こんな思いをするぐらいなら、生まれてこなければよかった。」
そう思っていたそうです。

 

カウンセリングを進めていくと、他にもいろんなことが思い出される。。

 

小学生のころもすごく過敏な子供だった。
「今でもそうですが、鍵がちゃんとかかっているのかいつも不安になるんです。」

そういえば、外食も嫌いでした。
外食すると、隣に人がいるじゃないですか。
いつその人が攻撃してくるのかわからない。。

恐怖映画を見ていると、よくその恐怖に立ち向かう人がいるじゃないですか。

あれ見ていると、よくあんなことできるな~
僕なら、こんな思いをするぐらいなら死んじゃうな。。

そうだ。
僕が格闘技を習い始めたのも、この恐怖から身を守るためかもしれない。。

 

Aさんはずっとこの漠然とした恐怖と戦っていたのです。

 

「もし、この恐怖が無くなったら、人生変わりそうですか?」

『そうですね。大きく変わると思います。』

僕のヒプノセラピーでは、まずこうして、しっかりとカウンセリングをして、
今の自分をどう変えればいいのか?
それを見つけていきます。

これが見つかった時、僕の中ではもう8割がた成功しています。

後は、ヒプノセラピーで自分の内側をみて、その思いを取り込んだ経緯や状況を見つけていくんです。

 

今回は「この漠然とした恐れを手放す」というテーマでヒプノセラピーを始めていきました。

 

まずは、催眠誘導でいろんなイメージをしてもらい
リラックス状態を作っていきます。

今日は、お花畑をイメージしてもらいました。
そこには綺麗な水の川が流れており、そこにいるAさんはすがすがしい気持ちを感じている。

そのリラクゼーションの後、過去の自分へとつながる扉をイメージしてもらいます。
この扉は、幼いころの傷ついた自分へとつながる扉です。
3つ数えると、あの幼いころへ戻っていくよ。。
1、2、3はいスーーーっと…

中に入って行くと、そこには、中華料理を家族で食べに来た幼いAさんがいました。

円卓に座っている家族。
隣にお母さん、そして、お父さん、お爺ちゃん、お婆ちゃん、ぐるっと回って右隣には子供用の椅子に座った幼い弟。

みんな笑顔で食事を楽しんでいます。

 

でも、Aさんだけは違いました。

 

うしろの宴会が気になっている幼いAさん
おじさんが騒いでいる。。

突然、この人たちがこっちに来たらどうしよう。
嫌な気分のAさん

じーーっとその気分を感じてもらうと、
「音が刺さってくる感じがします。」そう言われました。

そして、その感覚・感情をじっくりと味わってもらいます。
「今から三つ数えるとAさんがこの感情を初めて感じたあの時に戻ります。1、2、3はいスーーーッと」

すると、そこは、昔住んでいた家の二階でした。

ベランダへと続く扉
広い部屋と本棚とテレビ

しっかりとイメージが広がります。

 

しっかりとその場所を再現していくと、ベランダにおなかの大きなお母さんがいたんです。

 

お母さんは、優しい笑顔で幼いAさんを気にしていました。

音が刺さってくる感じがする。
と言った、さっきとはずいぶん違う雰囲気でした。

ここで何かが起こるのだろうか?

そう思って、その後どうなったのか聞いてみますが、あまり変化がありません。
楽しい気持ちのままの幼いAさん。

僕はこの時のAさんには、大人の今も持ち続けている「恐れ」の感覚が無いことを確信しました。

 

この後何が起こったのか?

「では、これからどうなるのか?ちょっと時間を進めてみましょう。」

そう言って、時間を進めてみました。

すると、場所が変わって、お父さんと手をつないで歩いているAさんが出てきました。
どうやらお父さんの職場に来ているようです。

これから、お父さんの上司にあいさつに行く。
幼いAさんは初めてのお父さんの職場にワクワクしています。

 

お父さんの上司の前に着いた時、幼いAさんが…

 

上司を見て一言
「髪がないね」

そのお父さんの上司はそれを聞いて笑っていました。

でも、次の瞬間お父さんが「ダメだろう。そんなこと言っちゃ…」

ものすごくはしゃいでいたAさんは、急に怒り出したお父さんにびっくりします。

自分でも何が起こったのかわからない。

でも、お父さんが怒っている。。。

この時、Aさんに気持ちを聞いてみると
「小さな黒い点になったような気持ちです。」
そう言われました。

 

「小さな黒い点になったような気持ち」

 

僕も初めて聞く表現でしたが、その時のAさんは本当にそんな気持ちだったのでしょう。

その後、人格交代という技法を使って、お父さんの中に入り、お父さんに今の気持ちを伝えて行きました。

すると怒ったお父さんは、かわいそうなことをした…と傷ついた幼いAさんを抱きしめてくれたのです。

幼いころ、人はほんの些細なことで傷つくことがある。

ヒプノセラピーのセッションが終わり、
事後面談を行うと、

「そういえば、ずっと不意打ちを恐れていた気がします」

だから、はしゃぐことも拒んできた。

きっと、不意のしあわせも嫌だったのかもしれない。。

 

実は、ヒプノセラピーのセッションの最後でこんなことがありました。

 

傷ついた自分を癒した後、

もう一度、最初にイメージしてもらったお花畑に戻ってもらったのです。

「今、幼いころの自分を見て、そしてここに戻ってきました。 最初に見たあの風景と今、何か違いがありますか?」

そう聞くと、

「妻が笑いながらこっちに来ています。」

そう言われました。

そして、そばに来ると奥さんは、小さい子供と手をつないでいたのです。

「僕の子供だ」

奥さんと手をつなぐその子供

生まれてきてこんな嫌な思いをするのであれば、子供なんて生まれてこない方がいい。

以前、そう思っていたAさん

もうそんな気持ちはすっかりなくなり、子供がいることに喜びを感じておられました。

最後に、その子供の中にも入ってみたんです。

すると、隣にいるお母さん、お父さんを見て、生まれてよかった。
そう感じているその子がいました。

 

セッションで見た幼い頃の自分。これが事実かどうか全然わかりません。

 

セッションが終わってAさんは僕にそう言われました。

こんなことがあったという話を聞いたことがあるようなないような…
でも、それはどっちでもいい。

すごく楽しかったです。

セッション後のAさんを見ていると、どこにも恐れを感じることはありませんでした。

きっと、心の底から、その漠然とある恐怖心を取り除くことができたのではないでしょうか。。。

このセッションで、腰痛が治るかどうか、お子さんができるかどうかなんて僕にはわかりません。

でも、間違いなく。Aさんの中にあった恐怖心は消えていると思います。

だから、何かが変わるはず…

これから先が楽しみです。

 

いかがでしょうか?

 

僕らは幼いころに、潜在意識という意識にいろんな価値観を書き込んでいます。

その価値観はいくつになっても変わることなく、ずっと自分に影響を与え続けている。

だから、自分のこんなところを変えたい。
そんな思いがあるのであれば、やっぱり自分の内側をしっかりと見つめていく必要があるのです。

自分を見つめることで、見えてくるものがある。

興味のある方はぜひまずはカウンセリングに挑戦してみて下さい。
カウンセリングで、自分の中にある問題点を見つけるだけでも大きな変化が起こりますよ。

 

それでは、今日も最後までありがとうございました。
笑顔いっぱいの一日になりますように。。。

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投稿者プロフィール

今泉智樹
今泉智樹心理カウンセラー・カウンセラー専門ビジネスコーチ
現在はカウンセラーとして個人セッションを行いながら、同時にカウンセラーを育てることに注力。カウンセラーとして活動していくために必要なUSP(独自の売り、強み)を引き出すコーチングには定評がある。著書「カウンセリングの技術」は重版を重ね現在も売れ続けている。気軽にカウンセリングを受けることができる日本を作るをモットーに今も全力で走り続けている。

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