「何を話せばいいのかわからない??」人見知りを克服するために。

「何を話せばいいのかわからない??」人見知りを克服するために。

 

心理カウンセラーの今泉智樹です。

 

今日は、先日行ったヒプノセラピーについて書かせてもらいます。
※クライアントさんからは許可をいただいています。

 

今回のクライアントさんの悩みは
「友達と何を話せばいいのかわからない。」という相談です。

 

友達と一緒にいる時、
上手く入っていけない。
その場の空気を重くしてしまう。

 

彼女はいつも自分が「暗そう・つまらない」と
思われるのではないかと人の目が気になり、
親しい友達以外と話すのが苦痛だということでした。

 

いつごろからそうなったのか?
聞いていくと、小学生までは人見知りもしなかったけど
中学生になってから自分が変わってしまったとのこと。

いったい何が起こったんだろう?

 

今回のセッションのテーマは「人見知りを克服する!」

 

人見知りをしてしまう自分

なぜ、そうなってしまったのか?
その原因を突き止め、苦痛を取り去る。
そんな内容で進めていきました。

 

リラクゼーションから催眠状態になってもらいます。
ゆっくりと気分を落ち着け
深い深い催眠に入っていく。

 

そして、その原因を作ったところへと戻って行きます。

「今から私が3つ数えます。3つ数えるとあなたは、
人見知りになってしまった、その原因を作ったあの時へと戻って行きます。」

 

そんな誘導から降り立ったその場所

 

「さあ、今どこにいるのかな?」

『中学の教室』

ヒプノセラピーでは出てきたその場所を
しっかりと再現していきます。

 

潜在意識はすべての出来事を記憶しています。

だから、催眠状態になり潜在意識とつながることで、過去の出来事がよみがえる。。

 

そこには、休み時間ろうかに近い自分の席に座り、
いつも通り、二人の友達と一緒にいる彼女でした。

そこにいて今どんな気持ちなの?
そう聞くと、「安心している」との答え。

なぜ安心できるのか?

彼女は一人で座っていなくていいから。
そう答えました。

 

一人でいると不安になる。。。
そんな思いが浮かび上がる。

潜在意識は必ず必要な記憶を呼び出してくれます。
だから、まるでしりとりでもしているようにその記憶をたどっていく。

一人でいると不安になる。
今度はそう感じたあの時へと戻って行きました。

 

人見知りを作った過去の出来事とは?

 

今どこにいるの?
「テレビの前に座っている」
中学3年生。彼女は自宅のテレビの前に座っていました。

 

何してるの?

「メールを見てる」

おなじクラスの子からのメール
そこには、「掲示板に書き込みをしてほしい」
そんなことが書かれていました。

 

そのメールを受け取った彼女に
今の自分の気持ちを感じてもらいます。

すると、「メールが着てうれしい」
そう思っていました。

 

送ってきたメールにあったリンクをクリックすると、
そこは、友達が作ったブログでした。

 

そのブログには、私服で友達と遊びに行っている
同じクラスの3人の写真がありました。

 

楽しそう。。。

 

自分も行きたい。そう思う彼女

すると、だんだんこのブログを読みたくない。
そんな気持ちが湧いてくる。

楽しそうだけど自分はいない。。。

 

その後彼女は毎日言われた通りにコメントしたそうです。

「楽しそうだね」
『楽しかったよ』

そんなやり取りが続きます。
でも、もう嫌。。

そこに自分はいない。

彼女は、一度も「自分も行きたい」とは言わなかったそうです。

行きたいと思っているのに言えない自分。

 

本当はショックだったんだ。。

 

その写真に写っている友達A子さん
A子さんと仲良くしたい。
自分もいっしょに遊びたい。

そう思っているのに言えない自分。

 

今回のセッションでは、
その気持ちをA子さんに伝えてみる。
そんなチャレンジをしてみました。

イメージの中で、A子さんに伝えます。
「仲間に入りたかった。。。」

 

するとA子さんは
「パッとしない子は入れたくない」

クライアントにそれを聞いてどう思うか?
それを聞いていきます。

 

『言っていることは分かる…』

パッとしない子は入れたくない。
そう言われて、言っていることは分かる。。。

でも、その時の本当の気持ちをしっかりと感じてもらいます。
すると、そこには、大きなショックを受けているクライアントがいました。

 

仲間に入りたかった。。。
もう一度そう伝えると、

「めんどくさい」

A子さんからそんな言葉が返ってきました。
大きくショックを受けるクライアント。。

 

ショックを受けた彼女を慰めることができるのは??

 

彼女の心の中は友達に「パッとしない。」「めんどくさい。」
そう言われ、大きく傷ついていました。

そんな彼女にイメージをしてもらいます。

 

中学生まで戻った彼女の前に、今の大人の自分が現れる。
そんなイメージです。

 

自分のことを全部知っている大人の自分。

じーーっとイメージしてもらうと
大人の自分が中学生の自分を優しい表情で見つめてくれています。

そして、その大人の自分の中に入っていく。

1,2,3の掛け声で
スーーーっと大人の自分に入ります。

 

すると、目の前に泣いている幼い自分がいる。

この子は今、自分も仲間に入れてもらいたい。
そう思っていた友達に「パッとしない子は入れたくない」そう言われました。

そして、「めんどくさい」とも…

彼女を見てどう思いますか?

「かわいそう」

そんな彼女に何か声をかけるとしたら何と言ってあげたいですか?

「もう大丈夫。私がついているから」

 

傷ついた幼い自分を癒すインナーチャイルドワーク

 

「もう大丈夫。私がついているから」そう言って抱きしめる大人の自分

ギューーッと抱きしめながら「もう大丈夫だよ。」

今度は、抱きしめられた中学生の自分に入ってもらいます。

ほら、今、大人になった自分がしっかりと抱きしめてくれているよ。

それをしっかりと感じてください。
今どんな気持ちかな…??

抱きしめられた彼女は安心を感じている。

中学生の自分は、セッションの中で何度も不安を訴えていました。

一人でいると不安になる自分

だから、誰か友達といっしょにいてもらいたい。

 

そんな自分に、大人になった自分
自分のことをすべて分かってくれている自分が
「大丈夫だよ」と抱きしめてくれている。

彼女の表情が緩みます。

 

「まだ、Aさん(パッとしないと言った友達)の仲間に入れてもらいたいですか?」

中学生の彼女に聞いてみると、「もういい」

大人の自分に抱きしめられて安心を取り戻した中学生の自分

 

僕ら人間は幼いころ潜在意識に様々なことをインプットしていきます。

 

その時、その時いろんなことを感じている自分。
その感情が冷凍保存されたように潜在意識の中に存在する。

この傷ついた記憶は、
その後、同じようなつらい思いをさせないように、

ときどき解凍され
自分を守ろうと動き出す。

でも、それがあるために
ほんとうの自分を生きることができない。

本当は人の目なんて気にせず
自分らしく生きたいのに
あの時のようなめにはもう遭いたくない。

自分を守ろう守ろうと…

 

大脳生理学的見地から何が起こっているのか?

 

先日、僕のヒプノの師匠
和のやすらぎ枝の大塚先生と久しぶりにお話ししました。

大塚先生は、
九州大学名誉教授である井口潔先生から
生物学的な視点からみた心の仕組みについて学ばれたそうです。

僕ら人間にはニューロンと呼ばれる神経細胞があり、
そのニューロンで外部からの刺激を脳に伝えたり
脳から体へとメッセージを伝える働きがあるそうです。

お母さんのお腹の中にいる時からニューロン同士が複雑に接合し
巨大ネットワークを作ることで思考、運動、感情、記憶といった情報処理を実現している。

幼いころの出来事・その時受けた感情が、冷凍保存され潜在意識の中に存在する。と書きましたが、

大脳生理学的には、幼いころにこのニューロン回路ができるそうです。

お母さんのお腹の中にいる時から
たくさんの刺激を受けてこのニューロン回路を作っていく。

井口先生は10歳までにこのニューロン回路は100%出来上がる。と言われているそうです。

 

ヒプノセラピーでいう潜在意識の書き換えとはこのニューロン回路をつなぎかえること。

新しいニューロン回路を作りだし
間違ったニューロン回路の電流を弱めていく。

それによって、新しい自分を手に入れることができる。。。

 

過去に作り上げたプログラムを書き換える

 

ちょっと難しい話になってしまいましたが、
なんかすごくないですか(笑)

僕らの潜在意識は現実とイメージの区別ができません。

だから、さまざまなことをイメージしていくことで、
それを真実であると受け入れることができる。

過去に作り上げた、プログラムを書き換えることで
新しい自分を手に入れることができる。

ヒプノセラピーはそれを可能にしてくれます。

 

いろんな方とセッションさせてもらうごとに、それを強く感じています。

もし、今、あなたも「自分を変えたい。」
そんな思いを持っているのであれば
ぜひ一度、ヒプノセラピーにチャレンジしてみてください。

きっと新しい自分と出会うことができると思います。

 

それでは、今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。
今日も笑顔いっぱいの一日になりますように。。。

投稿者プロフィール

今泉智樹
今泉智樹心理カウンセラー・カウンセラー専門ビジネスコーチ
現在はカウンセラーとして個人セッションを行いながら、同時にカウンセラーを育てることに注力。カウンセラーとして活動していくために必要なUSP(独自の売り、強み)を引き出すコーチングには定評がある。著書「カウンセリングの技術」は重版を重ね現在も売れ続けている。気軽にカウンセリングを受けることができる日本を作るをモットーに今も全力で走り続けている。

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