友達が欲しいけど、人とかかわりあいたくない。。なぜそんなことが起こるのでしょうか?

 

友達が欲しいけど、人とかかわりあいたくない。。なぜそんなことが起こるのでしょうか?

 

心理カウンセラーの今泉智樹です。

 

昨日のクライアントさんは「無気力が続いている。」そう話されていました。

 

仕事を探しているのだけれど、働きたくない。。。

お金のためだけに働いて一日が終わってもつまらない。

「じゃあ、何か人に貢献できるやりがいのある仕事を探してみてはどうですか?」

僕がそう言うと、

「いろいろやってみたけど、どうやってもそんなの見つからない。。。」

 

彼女は、人とかかわるのが苦手だと言われていました。

 

出来れば、人とかかわりあいたくない。。

でも、そんな自分に鞭打って、異業種交流会やお茶会。

いろんなことに参加してみた。

 

「でも、根本が変わっていないから何をやっても…」

そういう会に参加した時、そんな自分にすごいじゃん。と思ってきた。

そして、やっている気になっていた。

でも、何も変わっていないんです。。。

 

今、友達と呼べる人がいない。。

 

だから、友達を作りたい。そう思っていろんなことにチャレンジしてきたけど、どうしても、人とかかわりたくないという気持ちが出てきて、、、

結果、友達はできない。

 

「人とかかわりたくないという気持ちがもし湧いてこなかったら、自分の人生変わりそうですか?」

僕がそう尋ねると、彼女は「わかりません」そう答えました。

 

そんな気持ちが湧いてこない自分を想像すらできない。。。

なぜ人とかかわりたくないという気持ちが湧いてくるのか?

いろいろ話を聞いていくと、過去のいろんな出来事が出てきました。

 

幼い頃、勉強ができなくて、塾の先生に、「なんでこんな簡単なことができないんだ。」

と、怒られ、自分を否定されるのがものすごく怖くなったこと。

小学四年生の時、転校していくお友達の送別会の時、

周りのみんなが泣いていて、それを見てびっくりし、

自分も泣かなきゃ…と、とっさにウソ泣きをして、それが、みんなにバレ責められたこと。。

その後、小学校、中学と女子生徒からは無視され続け、

男の子からは暴言を浴びせられたこと。。

 

そんなことがあったらやっぱり人とかかわりたくなくなるよね。。

 

僕が聞いていても、つらかっただろう。という出来事が次から次へと出てくる。

この過去を持って、今、人とかかわりなさいと言われても、そう簡単にそんな勇気は湧いてこないかもしれない。

僕は今、カウンセリングとコーチングをやっています。

この二つは、同じように、いろんな話を聞いていくのですが、目的が全然違います。

カウンセリングは過去のトラウマを取り去り、新しい自分を創るためのもの。

コーチングは未来の目標を達成するためのもの。

でも、この二つは強く関係しています。

コーチングをやろうとして、目標設定をして必死に取り組んでいっても、途中でできなくなる人がいるんです。

そんな人の話を聞いていくと、心のどこかに前に進もうとする自分にブレーキをかけるもう一人の自分を抱えている。

だから、どんなに素晴らしい目標を設定しても、頭ではわかっていても、、

どうしても前に進めなくなる。

彼女も、頭の中では、友達が欲しくてたまらないんです。

でも、過去のたくさんの経験が自分の足かせとなり、人とかかわりたくないという気持ちを運んでくる。

 

友達を作りたいけど、人とかかわりたくない。

 

この状況で、どんなに友達を作ろうとしてもやっぱりできませんよね。

だから、やっぱりこの「人とかかわりたくない」という気持ちを書き換える必要がある。

ということで、昨日は年齢退行療法というヒプノセラピーを行いました。

 

リラクゼーションの後、

人とかかわりたくないという気持ちが湧いてくる原因を作った時に戻っていきます。

 

三つ数えると、その気持ちが湧いてくる原因を作ったあの時に戻るよ。。

 

人は催眠状態になると、潜在意識とつながることができる。

だから、今は忘れているような出来事も必要であれば、その記憶が出てくるのです。

彼女は、小学校四年生の自分に戻っていきました。

 

「今、何しているの?」

『図工の時間、これから先生に木を切ってもらうために並んでいるの』

先生に機械で木を切ってもらうために並んでいるAちゃん(仮名)

 

そして、Aちゃんの順番が来ます。

 

先生に切ってもらい席に戻るAちゃん。

すると、次の瞬間、先生が怒って自分のところにやってくる。

びっくりして先生を見ると、「なんでお前はお礼を言わないんだ!」そう怒られる。

 

とっさに「ありがとうございました」そう言うと、「次からはちゃんと言うようにしろ」と去っていく先生。

そして、あらためて並んでいる友達を見てみると、みんな切ってもらった後、普通に「ありがとうございます」そう言っている。。。

私は、お礼も言えない子なんだ。。彼女の中にそんな気持ちが湧き上がってきました。

 

みんなやっているのに、なんで自分はできないんだろう?

 

やっぱり自分はダメなんだ。
人に迷惑をかける存在なんだ。
みんなと同じようにできないんだ。

Aちゃんはそんな気持ちになりました。

 

その気持ちをしっかりと感じてもらい、今度は、初めてその気持ちになったあの時に戻ろう。そう誘導していきます。

すると、次の瞬間、彼女は小学校一年生の頃に戻ります。

一年生のテストの時間

「はい、始めてください」と先生の声

その時、ボーーッとして全く話を聞いていなかったAちゃん

わからないから、隣の子をじっと見てました。

「どうやるんだろう?」

すると、先生がやってきて、両手で顔をつかみ、前を向かされる。。。

 

なんで人の話を聞けないんだろう?

 

こうしてボーーッとして人が何を言っているのか、全く理解していないことがよくある。

今度は、なぜそうなってしまったのか?

また、さらにそんな自分を作った時へと戻っていく。

 

ヒプノセラピーでは、潜在意識から出てくるいろんな出来事をこうしてどんどん再現していくんです。

僕らは、たくさんの経験を潜在意識という意識の中に詰め込んで成長していきます。

大人になった今では、もう思い出さないようなことでも、すべてがこの潜在意識の中に入っている。

幼いころの自分は、その時、精一杯考えて、一番ベストであると思う決断をして進んでいきます。

 

でも、幼いころの決断には間違えていることがたくさんある。

だから、そこを大人の意識を持った今の自分が再体験することで、不要な思いを手放したり、その時は理解できなかったことを理解できたりするのです。

いろんな出来事を再現した後、

2歳のAちゃんに戻っていきました。

庭に小さいプールを置き、一人で遊んでいるAちゃん。

どんな気持ちか聞いていくと、一人でいることを楽しんでいました。

気持ちいい。。。

 

お母さんが仕事をしているから、一人で遊んでいるAちゃん。

 

でも、全然平気でした。

だって楽しいから。。。

いろんな過去を再現してきましたが、自分がダメだとダメ出しをするような出来事と独りぼっちで、遊んでいる自分ばかりが出てきました。

セラピストの僕から見たら、この出来事が何を伝えようとしているのか、正直理解ができませんでした。

でも、僕はクライアントの潜在意識を信じています。

必ずこれには意味がある。

 

そこで、大人のAさんに出て来てもらったのです。

 

いろんな出来事が出てきたけど、今、二歳のAちゃんは一人プールで遊んでいる。

気持ちいいって言っているけど、このAちゃんを見てどう思いますか?

すると、一言「本当はかまって欲しいくせに…」

そうなんです。

Aちゃんは、小さい頃からずっと一人で遊んでいました。

そして、それを楽しいと僕に言っていたのです。

一人の方が気が楽だって。。

 

でも、それはお母さんを困らせないために作っていた自分だったのです。

 

もう一度、二歳の頃のAちゃんに戻ってもらい聞いていくと

やっぱりかまって欲しいと思っている気持ちがありました。

でも、それはお母さんには言えない。

Aちゃんはそう言ったんです。

だって、言うとお母さん困るから。

 

お母さんを困らせるのは嫌なんだ。。。

今度は、そのAちゃんから、お母さんの中に入ってみました。

僕らの潜在意識は奥底でみんなつながっている。そう言われています。

だから、相手の中に入ることができる。

 

「お母さん、Aちゃんはどんな子ですか?」

 

そう聞くと、「手がかからなくていい子」そう答えが返ってきました。

そこで、お母さんに伝えます。

本当は、お母さんに構ってもらいたいと思っていること、でも、それを言ってお母さんを困らせたくないから我慢していること。。

すると、お母さんは「言ってくれればもっとかまってあげたのに…」そう言ってくれました。

 

もう一度、Aちゃんに戻り、Aちゃんの本当の気持ちをお母さんに伝えてもらいました。

 

「おかあさん、もっと構って…」

言葉に詰まりながらもきちんと伝えることができたAちゃん。

 

そんなAちゃんをお母さんはしっかりと抱きしめてくれました。

Aちゃんはさみしい気持ちをずっとずっと我慢していました。

だから、時には、お母さんに迷惑をかけることで、お母さんに構ってもらおうとしてしまう時もありました。

ただただボーーッとしてしまうこともありました。

 

そして、大人になった今も、お母さんに伝えられなかったように、自分の気持ちをきちんと伝えることができていなかった。

彼女は、セッションの最後、最初にリラクゼーションの時にイメージしてもらったお花畑に戻っていったのですが、その時、違う世界に来たようだ。。

そんなことを言っていました。

 

僕らは、過去、自分の気持ちを押し殺して、がまんしたことがたくさんあると思います。

 

我慢することが行けない事とは言いませんが、

あの我慢して傷ついた自分は、大人になった今でも自分の中にいるんです。

そして、その子が今の自分に大きな影響を与えている。

ヒプノセラピーでは、そんな傷ついた自分を癒していくんです。

それができた時、人生が大きく変わっていく。。

 

昨日、セッションが終わった後、彼女からこんなメールが届きました。

 

今泉さん、本日は長時間ありがとうございました。

セラピー終了後に携帯を見たら、

疎遠になっていた友人2人から連絡が来ていて驚きました。

そのうち1人からはイベントのお誘いでした。

もう1年以上 連絡を取っていなかったので驚きました。

これも何かの御縁だと思うので、参加してみようと思います。

今後の変化が楽しみです♪

今後ともよろしくお願い致します。

 

スゴイですね。

 

自分の思いが変われば、起きてくる出来事が変わってくる。

すべては自分が引き寄せているんです。

今回のセッションで改めて、そのことを再確認することができました。

本当に、素晴らしいセッションをありがとうございました。

 

いかがでしょうか?

僕は、今回のセッションで改めて潜在意識のすごさを実感できました。

やっぱりすべては自分で創っているんです。

あなたも例外ではありません。

もし、今、思うようにいかない出来事があるのであれば、

こうして、過去の自分を見つめてみる時間を作るのも良いと思います。

興味があれば、ぜひチャレンジしてみて下さい。

 

それでは、今日も最後までありがとうございました。
笑顔いっぱいの一日になりますように。。。

投稿者プロフィール

今泉智樹
今泉智樹心理カウンセラー・カウンセラー専門ビジネスコーチ
現在はカウンセラーとして個人セッションを行いながら、同時にカウンセラーを育てることに注力。カウンセラーとして活動していくために必要なUSP(独自の売り、強み)を引き出すコーチングには定評がある。著書「カウンセリングの技術」は重版を重ね現在も売れ続けている。気軽にカウンセリングを受けることができる日本を作るをモットーに今も全力で走り続けている。

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